無印良品ってなぜ人気があるの?ブランディングの観点から考察してみた!
無印良品が大好きって人はいないのではないか?
しかし、嫌いって人もいないのではないか?
でも、無印良品は日本で知らない人がいないほどのブランドとなり、世界27か国で展開している日本を代表するライフスタイルブランドである。
大好きではないが、嫌いでもない、みんなが知っている無印良品とはどんなブランドなのか?
探ってみました!
目次
- 【無印良品とは】
- 【良品ビジョン】
- 【行動基準】
- 【無印良品のキャッチフレーズ】
- 【商品と価格】
- 【購入客層 ※仮定】
- 【機能的価値】 ※客観化して軽量可能な価値
- 【情緒価値】※客観的には評価できない精神的な側面の価値
- 【魅力価値】
- 【ブランディングの観点】
- 【まとめ】
【無印良品とは】
新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言中のため店舗にて写真を撮ることができず、画像は全て無印良品のHPより拝借しています。
◯会社名:株式会社良品計画
◯設立:1989年6月(登記上 1979年5月)
◯本社:東京都豊島区東池袋
◯店舗数:国内・海外計:975店舗 (Café&Meal MUJI 、IDÉE含む)
※国内458店舗、海外517店舗
※2019年2月期
◯事業内容:
「無印良品」を中心とした専門店事業の運営/商品企画/開発/製造/卸しおよび販売
◯沿革:
・1980年:株式会社西友のPB商品「無印良品」誕生(家庭用品9品目/食品31品目)
・1983年:「無印良品青山」直営1号店出店
・1986年:海外生産調達(現地一貫生産)開始
・1989年:株式会社良品計画設立
・1995年:「無印良品津南キャンプ場」オープン
・2002年:新規事業の「無印良品のめがね」が無印良品有楽町/難波でスタート
・2008年:新業態「MUJI to GO」スタート
・2009年:「くらしの良品研究所」スタート
・2011年:1号店「無印良品青山」を「Found MUJI青山」にリニューアル
・2017年:ホテル1号店「MUJI HOTEL SHENZHEN」を中国・深センに開業
・2018年:無印良品初となる"食"の大型専門売場を導入した「無印良品 イオンモール堺北花田」オープン
無印良品はまだ設立から40年なんですね!
40年で世界30カ国にオープンさせ、日本で知らない人はいないブランドとなっているのは何故??
【良品ビジョン】
「良品」にはあらかじめ用意された正解はない。
しかし、自ら問い掛ければ無限の可能性が見えてくる。
【企業理念】
良品価値の探究 Quest Value
「良品」の新たな価値と魅力を生活者の視点で探究し、提供していく
成長の良循環 Positive Sriral
「良品」の公正で透明な事業活動を通じ、グローバルな成長と発展にチャレンジしていく
最良なパートナーシップ Best Partnership
仲間を尊重し、取引先との信頼を深め、「良品」の豊かな世界を拡げていく
【行動基準】
1.カスタマー レスポンスの徹底
2.地球大の発想と行動
3.地域コミュニティーと共に栄える
4.誠実で、しかも正直であれ
5.全てにコミュニケーションを
HPには、「自然と。無名で。シンプルに。地球大」とある。
無印良品の特徴がしっかり反映している標語と感じるのは私だけだろうか??
【無印良品のキャッチフレーズ】
「わけあって、安い」
安くて良い品として開発。
【商品と価格】
1980年12月、株式会社西友のプライベートブランドとして40品目でデビューした「無印良品」だが、現在では約7,000品目を展開している。
「無印良品」の企画開発・製造から流通・販売までを行う製造小売業として、衣料品から家庭用品、食品など日常生活全般にわたる商品群を展開。
【購入客層 ※仮定】
・着飾ったものではなくシンプルで落ち着いたデザインが好き
・自然を感じられる素材のものが好き
・センス良く見せたいほどではないが、センスが悪いとは思われたくない
【機能的価値】 ※客観化して軽量可能な価値
・品質が良い
・シンプル(飽きのこないデザイン)のため、自分の生活に取り入れやすいかつ飽きずに長く使える
・無印で揃えれば統一感あるスタイルが出来上がる
【情緒価値】※客観的には評価できない精神的な側面の価値
・シンプル製品の第一人者であるという安心感
・おしゃれではないが間違いはない
→無印なんだぁと言えばセンスが悪いとは思われない
・ほどほど具合が丁度良い
【魅力価値】
※無くてもお客は困らないが、あるとわざわざ行きたくなる理由となるもの
※差別性や独自性など、他社との違いを作り出すもの
・シンプルで飽きのこないデザイン
・シンプルでありながら素材感がある
【ブランディングの観点】
シンプル=無印。
無印を一言で表現するとすれば、「シンプル」が一番しっくりくるのではないか。
演出過剰ぎみな商品、環境のなかで、引き算の企画製造というべきか、必要最低限の機能と、使いやすいデザイン、そして素材へのこだわりという一貫した商品群、店舗づくり、販売員の雰囲気やスタイル全てが無印良品らしさとしてお客に浸透できている。
HPにも記載があるが、西友のPBでしかなかった無印良品が、40年間時代に合わせて変化をしながらも生活の「基本」と「普遍」という思想をブレる事なく提供し続けたことが「無印良品」というブランドとなっている。
【まとめ】
「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただく。
そして明晰で自信に満ちた「これでいい」の次元を目指す。
この普遍的な欲求に訴えかける考え方は個人的には共感できる。
だが、「これでいい」という満足感をもう少し下の次元で提供しているのが、ニトリではないかと思う。
無印良品は決して安くはなく、コスパで言えばニトリの方が高いと思うし、実際、無印良品の国内の生活雑貨部門の売上が減少している。
これは少なからずニトリの影響もあるだろう。
無印良品に「シンプル」のファーストペンギンとしてのアドバンテージはもうない。
価格競争していくのか?
シンプルをより探究していくのか?
または別の魅力価値を提供していくのか?
今後のブランディングが楽しみだ!
個人的には無印良品の丁度良い感じが好きなので、価格競争をするのではなく、無印良品らしさで勝負して欲しいと思っている。
(株)良品計画HP
What is MUJI?
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