商業施設で働くサラリーマンのブランド研究所

所ジョージやヒロミの生き方に刺激を受けているサラリーマン。好きなことで生きていきたい!でもどうすれば良い?考えてもそこには明確な答えなんてあるわけない。だったら、その時その時にやりたいことやろう!ということで、40歳過ぎのキャンプyoutuberがブランドの勉強を始めました。

【ブランディング勉強メモ】中川政七商店の13代目が解き明かす「ブランドのそだてかた」

 

 

中川政七商店13代目とエイトブランディングデザイン代表による「ブランドのそだてかた ブランディングに成功した企業が明かす21のしくみ」」を読みました。

 

 

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ブランドはつくって終わりではなく、そこからスタートするものであるという考え方のもと、現在進行形でブランドを育み、育てている6社の事例が紹介されており、各企業がどのように企業文化や創業者の想いをブランドとしているかを学ぶことができます。また、著者の中川氏、西沢氏が6社に共通する事項を抽出し、“ブランドのそだてる21の仕組”としてまとめているので、「ブランドとは」について分かりやすい一冊。

 


「ブランドのそだてかた」は、2012年10月22日に発売された書籍です。

全223ページですが、非常に読みやすく分かりやすい内容のため、3時間ほどで読み終えました。

 

 

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この記事の目次

 

 

 

 

著者の「中川 淳」氏ってどんな人?

 

 

 

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中川 敦(なかがわ じゅん)

・1974(昭和49)年生まれ

・中川政七商店 第13代代表取締役社長

・伝統工芸をベースにしたSPA業態を確立

・「遊 中川」「粋更 kisara」「中川政七商店」「大日本市」を運営

・日本の伝統工芸を元気にする!というビジョンのもと業界特化型のコンサルティングを行っている

 

中川政七商店、遊 中川は商業施設などでよく見るショップですよね。

 

 

 

著者の「西澤 明洋」氏ってどんな人?

 

 

 

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西澤 明洋(にしざわ あきひろ)

・1976(昭和51)年生まれ

・エイトブランディングデザイン代表

ブランディングデザイナー

ブランディングデザインという視点のもと、ブランド開発、商品開発、店舗開発を行っている

・主な仕事は、小江戸川越のプレミアムクラフトビール「COEDO」ヤマサ醤油(株)の「鮮度生活」、スペシャルティコーヒーの「堀口珈琲」

 

 

ブランディングデザインを専門に扱うブランディングデザイナーという肩書を初めて知りましたが、ブランドをデザインするという意味では分かりやすいですね。 

 

 

 

「ブランドのそだてかた」の目次は?

 

 

◇はじめに

 

◇著者紹介

 

◇第1章 インタビュー 6ブランドに学ぶ強さの秘密

・事例1 ディーン&デルーカ (グロッサリー)

・事例2 MARKS&WEB (自然派化粧品・生活雑貨)

・事例3 スノーピーク (アウトドア用品)

・事例4 トーヨーキッチン&リビング (インテリア)

・事例5 ドラフト (デザイン会社)

・事例6 六花亭製菓 (和洋菓子)

 

◇第2章 ブランドをそだてる21のしくみ

・企画開発

・デザイン

・モノ作り

・人材

・経営

 

◇第4章 ブランドのそだてかた

・中川淳 × 西澤明洋

 

 

 

「ブランドのそだてかた」の大まかな内容

 

 

 

業種業態が異なる6社の経営者にインタビュー形式でヒアリングしながら「ブランドをそだてるしくみ 」を抽出している。

 

ブランドとは何か?

各企業がどのような価値観や考え方の上でブランドを作っているのか?

顧客に対しどのように発信し、コミュニケーションしているのか?

 

組織の効率だけを追い求める経営とは異なり、いかにして最初から最後までブレずに物事の本質を追求できるかという価値観に触れるとともに、具体的な実践法=ブランドのそだてかたを、“21のしくみ”として導き出している。

 

◇ディーン&デルーカ

・事業ドメイン、ポジショニングで差別化する

・「スキル」より「好き」を大切にする

・「自分たちらしいか」が判断基準

・デザインへの感性が高い人材を採る

 

◇MARKS&WEB

・未活用の経営資源を生かす

・世界観を伝えるデザイン

・「会社の成長=社員の成長」にこだわる

 

スノーピーク

・製品は永久保存

・ユーザー視点を忘れない

・三拍子そろった人材開発

・販売スタッフの「説明力」を磨く

 

◇トーヨーキッチン&リビング

・多層的に差別化する

・エンドユーザーへ働きかける

・スタイルを売る

・大量生産はしない

 

◇ドラフト

・経営者の目でデザインする

・デザイナーに「作る」から「売る」まで経験させる

・人材を育てる組織を作る

 

六花亭製菓

・社員の勤勉さがブランドを支える

・人ありきで事業を考える

・小さな差別化にとらわれない

 

 


「ブランドのそだてかた」を読んだ感想

 

 

 

業種も業態も異なる6社の経営者からブランドを作るきっかけから作るための苦労話を聞けたことは非常に勉強になりました。ブランドを作るまでには六者六様の様々な課題があり、その課題を解決する為に考えに考え、実行に移してきたことが結果としてブランドとなり、他社との差別化になっている。

 

そして、ブランドは作って終わりではなく、そこが始まりであり、そこからが育てていくことこそ大切であり、育てていく取り組みを継続することこそ重要であると理解しました。

 

以下は私が感銘を受けた内容です。 

・ディーン&デルーカが好きな人と、仕事ができる人、どっちかを選べと言われたら、うちはディーン&デルーカが好きな人を選ぶんですよ。

 

・ディーン&デルーカという”人”の人格作りこそブランディング

 

・ブランドとは伝えること。何事であれ相手に届かないと、相手に届かないと意味がないと思っています。

 

・自分たちが本当に良いと思うものを考え抜いて作れば、共感して買ってくれる人が必ず存在する。それこそがブランディングである。

 

 

「ブランドのそだてかた」で学んだこと。

・自分たちでコントロールしないことにはブランドは育たない

・ブランドって結局、上から下までどれだけ一気通貫できるか

・ブランドはそだつ。というか、育てていくことこそが重要である

 

 

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ブランドをそだてるということは、企業をそだてること、そしてそれは人をそだてることである。まさに企業のトップが本気になって取り組んでいかなければブランドは育たないし、いち従業員までブランドが浸透することで育たせることができると感じました。

 

ブランドを作ることは簡単かも知れないが、育てていくことこそ重要であり、それこそがまさに経営であるのであれば、今の日本的、昇進型社長の大企業には難しいかも知れませんね。

 

ブランドはそだつ。それこそが経営である。

興味のある方は、ぜひ「ブランドのそだてかた」」を読んでみてください!

 

 

最後に、著者に質問です。

なぜ、「そだてかた」、「そだつ」がひらがななのですか?

ここにもこの本のブランディングが隠されている!はず。

 

 

 

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