【ブランディング勉強メモ】関野吉記氏の「今、企業がブランド力を上げる理由」から企業が大切にしているカルチャーを学ぶ
(株)イマジナ、代表取締役の関野吉記氏の「今、企業がブランド力を上げる理由」を読みました。
この本では、企業それぞれの目標とするビジョンや独自のカルチャーを“ブランド”として高めることで競合との差別化を図り、企業の成長へとつなげている8社の事例が綴られています。
「今、企業がブランド力を上げる理由」は、2016年4月4日に発売された書籍です。
全207ページの本ですが、8社それぞれの事例が面白く、2時間ほどで一気読みしてしまいました。
この記事の目次
著者の「関野吉記氏」ってどんな人?
関野吉記(せきの よしき)
・(株)イマジナ代表取締役社長
・社団法人国連共同教育派遣協会理事
・イマジネコミュニカツオネにて投資部門出向、アジア統括マネージャーなどを歴任
・2006年に(株)イマジナを設立
・2,000社以上のコンサルティングを行い、企業ブランド価値向上に取り組んでいる
「今、企業がブランド力を上げる理由」の目次は?
◇まえがき
◇STORY1
・(株)ニトリ
・困難な道を選び、挑戦し続ける理念で独自のビジネスモデルを構築した家具業界のイノベーター
◇STORY2
・(株)アカデミー
・社員の成長こそが企業の成長
徹底した社員教育で「クオリティアな生徒」を育てる
◇STORY3
・(株)ひかり建設
・「人の和」が導いたゼロからの躍進
◇STORY4
・(株)タカギ
・「とにかくやってみよう」「あきらめない」の精神で会社の未来を切り拓く
◇STORY5
・アルタコンサルティンググループ
・経営者をサポートする「アルタン」誕生秘話 経営を進化せよ!
◇STORY6
・美濃焼ブランディングプロジェクト
・美濃焼産業の可能性を広げる高付加価値とグローバル化
◇COLUMN
・逆風から追い風への環境変化を生かし美濃焼ブランド力強化と成長を目指す
・東濃信用金庫 市原好二
◇STORY7
・(株)にんべん
・創業317年の老舗企業が守る伝統と革新に向けた挑戦
◇STORY8
・(株)イマジナ
・「ブランディングに終わりはない」企業カルチャーをつくり人々に伝える会社
「今、企業がブランド力を上げる理由」の大まかな内容
日本国内は少子高齢化と人口減少による市場の縮小に直面し、TPP(環太平洋経済連携協定)時代の到来を控えてグローバル競争がより激しくなっている現在、ブランディングの重要性はより高まっている。
“理念”やリーダーの”想い”を独自のカルチャーとして築き、働く社員やお客さまなどのステークホルダーに広く共感いただけるブランドをつくることで、競合との差別化と成長を推進させていく、「企業ブランディング」が重要であると(株)イマジナは訴えている。
(株)ニトリをはじめ、業種も業態もバラバラな8社(目次参照)がどのような危機感や目的を持って企業ブランディングを行っているのか?何を大切にしてどんな魅力を掘り起こしてブランディングを行っているのか?それを知ることを通して企業ブランディングの重要性が分かる一冊。
「今、企業がブランド力を上げる理由」を読んだ感想
モノがありふれているこの時代、何かを欲しいと思ったときには多くの選択肢が消費者にはある。そんな中で「これが欲しい」、「これが良さそうだ」と思っていただくには、他社との差別化が必要であり、その差別化を明確化して伝えることがブランディングであると思います。
「今、企業がブランド力を上げる理由」では、
・8社それぞれの「ビジョン」や「フィロソフィー」とは?
・言語化された想いをどのように社内外に浸透させているのか?
・カルチャーにすべくどんな行動をしているのか?
をそれぞれの事例を通して学ぶことができました。
そして、ブランディングを継続していくことで企業カルチャーとなり、さらなる成長へとつながっていくことを理することができました。
個人的には、(株)にんべんの「この国の味、ここから」という言葉が好きで、この国の食文化を支えてきた「だし」をこれからもにんべんから・・・という想いがガンガン伝わってきます。
標語としての言葉に意味はなく、実際に行動につながるビジョンからブランドが始まると思いました。
ブランディングに興味がある!ブランドって何?ブランドってなぜ必要なの?と思っている経営者や管理者にオススメの一冊です。企業ブランディングを身につけていきたい人は、ぜひ「今、企業がブランド力を上げる理由」を読んでみてください!
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